ハロウィンのカボチャのお化け その由来と物語~笑えるネタも

ハロウィンではカボチャのお化けがあり、

このカボチャのお化けがハロウィンらしさを演出しているように感じますが、

このカボチャのお化けにまつわる物語が存在しています。

ここではカボチャのお化けの由来と、

カボチャのお化けにまつわる物語をご紹介します。

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ハロウィンのカボチャのお化け ジャック・オー・ランタンの由来とは

ハロウィンのカボチャのお化けといえば、こういうヤツです。


(出典「イラストAC」)

(これカボチャの馬車やんか!何でちょっとメルヘンやねん!)

違います、違います。こういうヤツですよね。

(何か優しすぎる!しかも何でベレー帽やねん!)

違いました。こういうヤツですよね。


(出典「イラストAC」)

このカボチャのお化け、

正式名称は「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)」と言われますが、

ハロウィンは古代ケルト人の祭りがその由来と言われていて、

その古代ケルト人は10月31日を1年の終わりと考え、

この日には、この世とあの世の境目が開くと信じられていました。

そのために死者の霊が家族を訪ねたり、

悪霊がこの世に訪れて作物を荒らすなどの災いをもらたすと考えられていました。

そして死者の霊が迷わないように、また悪霊を払う目的で焚き火がたかれていましたが、

その焚き火がジャック・オー・ランタンの元々の由来とされています。

また元々はジャック・オー・ランタンは「カブ」だったそうですが、

アメリカに伝わった時に、たくさん収穫できるカボチャが使われるようになったと言われています。

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ハロウィンのカボチャのお化け ジャック・オー・ランタンの物語


(出典「photoAC」)

このジャック・オー・ランタンにまつわる物語もあります。

その名にあるように「ジャック」という名の男が関係していますが、

ジャックは口が上手いですが、

ずる賢くウソをつき、よく人をだましていた男だったと伝えられています。

あるハロウィンの夜のこと、ジャックは酒場で悪魔に出会うことになりましたが、

「魂をやるから人生最後の酒を飲ませてくれ」と頼むと、

「人生最後の酒だから」と悪魔がコインに変身した途端、

ジャックはそのコインを十字架でしばりつけて財布の中に閉じ込めてしまいました。

元の姿に戻れない悪魔にジャックは取引を持ちかけます。

「これから10年間、自分の魂を取りに来ないこと」を条件に、悪魔は元の姿に戻ることができました。

それから10年経った時のこと、

約束の期限が過ぎたので、魂を取るために再び悪魔がジャックの前に現れます。

「魂をやるから、最後にこの木の上にあるリンゴを取ってきてくれ」とジャックが持ちかけると、

「今度こそ最後なのだから」と悪魔は木に登ってリンゴを渡します。

するとジャックは木に十字架を刻みつけ、

悪魔は十字架が怖いために木から降りられなくなってしまいます。

そこで再びジャックは取引を持ちかけます。

「今後は二度と自分の魂を取りに来ないこと」を条件に、

悪魔は木から降りることができ、悪魔はその後ジャックの魂を取りに来ることはありませんでした。

(悪魔のワリには約束を守る良いヤツですよね。)

それから時日が経ちジャックは天寿を全うしますが、

生前の行いが悪かったジャックは、天国に行くことができませんでした。

仕方なく地獄に向かうとあの悪魔と再会することに。

「地獄へ入れて欲しい」とジャックは頼みましたが、

「約束でお前の魂は取れない」と地獄に入ることも拒まれるジャック。

天国にも地獄にも行けず、来た道を引き返すジャック。

ここで「豆の木」でも手に入れば一発逆転というところですが、

そうはならず!

(話が違うわ!)

暗い道の中で、灯りをくれるようにとジャックは悪魔に最後の頼みをして、

悪魔は地獄で燃えている炎をジャックに分けてあげます。

(たびたび思いますがこの悪魔、良いヤツです。)

ジャックは道ばたにあったカブをくり抜き、

その中に炎を入れてランタン(ちょうちん)を作り、

現在でもこの世とあの世をアテもなく彷徨(さまよ)い続けていると言われています。

終わりに

先ほどのような物語は「ウィル・オー・ザ・ウィスプ(will o’the wisp)」として、

日本で言う「人だま」「鬼火」という現象の話として、世界各地で様々な話が存在していますが、

ジャック・オー・ランタンの物語もそうした物語の一つになります。

人だまや鬼火については、現在では科学的にはリンが燃えている現象などの説明がされていますが、

科学の発達していなかった昔の人たちにとっては、

そうした物語が説得力を持ったのかもしれません。

そういう意味で科学の発達は、人の不安を減らす役割があったと思いますし、

ハロウィンの行事を楽しんでいただければと思います。

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