藤井聡太棋士は、プロ棋士になった最初からこれまでの28連勝という連勝記録を抜き、
29連勝を達成するという偉業を成し遂げるなど活躍をしています。
連勝記録は29で止まってしまいましたが、最年少でプロ棋士になったとしても、
プロ棋士になってすぐに樹立したこの記録にはすごみがあります。
今後はいつタイトルを取るのか?
その点が注目されますが、そこでここではタイトル保持者との決戦の時期を、
また将棋界の8大タイトルの仕組みを、それぞれ図解でご紹介していきます。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
藤井聡太棋士のタイトル獲得はいつ?タイトル戦の日程まとめ
藤井聡太棋士は、中学生でのタイトル獲得はできないことになりましたが、
将棋では8大タイトルがあり、
予選から勝ち上がっていくことで、これらのタイトルを取ることが期待されます。
タイトル保持者との対戦では、七番勝負や五番勝負が行われますが、
それぞれのタイトル戦の日程をまとめると、以下のようになります。
藤井聡太棋士は、いつ、どのタイトルを手にするのでしょうか?
図解で説明!名人戦の仕組みと七番勝負の時期
名人戦は挑戦するまでに時間のかかるタイトル戦です。
プロ棋士は、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組、
のそれぞれのクラスに在籍し、「順位戦」という総当たりの「リーグ戦」を戦います。
それぞれのクラスで成績上位になれば、上のクラスに上がり、
反対に成績が芳(かんば)しくない場合には、下のクラスに下がることになりますが、
この昇級、降級には、勝負の世界の厳しさが垣間見えます。
まず新人棋士は、まずC級2組からスタートすることになりますが、
この順位戦の昇級には飛び級はなく、またA級の優勝者だけに「名人」への挑戦権があります。
そのため最も早くて名人に挑戦できるのは5年かかることになり、
簡単に挑戦権を獲得できるものではない、という名人位のタイトルの重みがあると言えます。
また名人と挑戦者は七番勝負で、タイトルを賭けた戦いを行うことになりますが、
例年4月~7月にかけてその七番勝負が行われます。
図解で説明!竜王戦の仕組みと七番勝負の時期
名人戦以外のタイトルは、全棋士が参加でき、
しかも予選から全て勝ち上がれば、取れる可能性のあるタイトルで、
若いうちから取れる可能性のあるタイトルになります。
ちなみに竜王戦は、賞金額が最高金額であることで有名です。
その竜王戦には、全棋士(ここでは男性のプロ棋士を指します)の他に、
女流棋士4名、奨励会員1名、アマチュア5名が参加して行われます。
こちらは名人戦と違い、挑戦権を獲得するまでの勝負は、
「全てトーナメント戦」になります。
そのトーナメント戦は、まずランキング1組~6組まであり、
それぞれのランキング戦を勝ち上がった棋士が、決勝トーナメントに進出しますが、
ランキング1組からは5名、
ランキング2組からは2名、
ランキング3組~6組からは、それぞれ1名が、決勝トーナメントに進出できます。
決勝トーナメントの決勝戦は三番勝負が行われ、その三番勝負の勝者が、
「竜王」タイトルへの挑戦権を獲得することになります。
また竜王のタイトル保持者と挑戦者は、
例年10月~12月にかけて七番勝負で決着をつけることになります。