2018年は皆既月食が2回起こり、どちらも日本で見ることができます。
ではそれは、いつなのでしょうか?
また月食で月の色が赤く見えるのはなぜなのでしょうか?
ここでは月食についてご紹介します。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
皆既月食が日本で見られるのはいつ?2018年の月食について
(出典「photoAC」)
冒頭にも書きましたが、
2018年の場合には、皆既月食が日本では2度見ることができます。
その皆既月食は、
・1月31日~2月1日にかけてと、
・7月28日の未明に起こりますが、
このうち7月28日の皆既月食については、
月食のまま月が沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」と呼ばれる現象で、
西側ほど月食を見ることができますが、東側ほど月食を見ることが難しくなり、
特に北海道や青森県の一部、岩手県の一部では皆既月食が始まる前に月が沈んでしまいます。
また7月28日の午前3時~午前5時にかけて皆既月食が起こりますので、
一部、そうした早い時間に起きている方を除いては、見ることが難しい皆既月食になります。
ですので、見やすいのは1月31日~2月1日にかけておこる皆既月食で、
月食の始めは、1月31日の午後8時48分過ぎから、
月食の終わりは、2月1日の深夜0時11分過ぎになります。
また月が地球の本影に隠れる
「皆既月食」の始まりは、1月31日の午後9時51分過ぎからで、
「皆既月食」の終わりは、1月31日の深夜11時8分過ぎになります。
ちなみに地球の本影は以下の図のようになります。
完全に地球の影に隠れた部分が「本影」になります。
その地球の作る本影に、月の全てが入るのが皆既月食で、
月の上下の一部だけが地球の本影に入るのが部分月食になります。
皆既月食になると月が赤茶色に見えるわけ
皆既月食になると、月はいつもの色ではなく、赤みを帯びた色になります。
これは月に地球の大気を通過した光が届くからなのですが、
空が青い理由と関係している部分があり、
太陽の光は、虹のように複数の色の光が混ざっています。
紫~青~水色~緑~黄色~オレンジ~赤となっていて、
これは目に見える光で「可視光線」と言います。
ちなみにそれ以外にも太陽から届く電磁波はありますが、
上記の一番左の紫の外にあるのが「紫外線」
上記の一番右の赤の外にあるのが「赤外線」というなじみ深い電磁波になります。
少し話が脱線しましたが、下の図をご覧ください。
太陽光のうち青い光は、大気中の空気の分子に反射します。
青い光が乱反射を繰り返すために、空全体が青く見えるのですが、
反対に赤い光ほど空気中では反射しないために、空気中を通過しやすい光になります。
その赤い光が月に反射して見えるために、月の色が赤みがかった色になります。
終わりに
皆既月食の当日は、天気が良いことを願うばかりですが、
1月の皆既日食は寒い季節にはなりますが、
見やすい時間帯の皆既月食が見られますので、
寒さ対策をした上で、皆既月食という天体ショーを楽しんでいただければと思います。