食欲の秋には、秋の味覚が気になるところですが、
秋の味覚として柿があります。
年配の世代の方に比べると、若い世代の方は柿にはなじみが薄いようには思えますが、
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われるほど、
実は柿は栄養価の高い食べ物です。
それではどんな栄養が柿にあるのでしょうか?またその効果とは?
ここでは柿の栄養について見ていきたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
秋の味覚 柿の栄養価を検証
(出典「イラストAC」)
食欲の秋と言われるので、秋の代表的な味覚の栄養価を比べてみたいと思い、
栗やさつまいもの栄養価も調べてみましたが、
栗とさつまいもの栄養価についてはこちらになります。
→食欲の秋 秋の味覚の栄養価を比較してみたい!栗の栄養とその効果
→食欲の秋 秋の味覚の栄養価を比較したい!さつまいもの栄養と効果
私自身は医療の専門家ではないのですが、
調べてみると柿にも似たような成分もありますが、
医者が青くなると言われるほどですので、やはりそれぞれに個性があります。
意外なほどに多いビタミンC
(出典「photoAC」)
柿には意外と多くのビタミンCが含まれています。
柿に含まれるビタミンCの量は、
100gあたり70mgで、100gあたりでの比較ではキウイより多い値で、
レモンに比べるとさすがに少ないのですが、
レモン100gを食べることに比べれば、柿の食べやすさは必見ではないかと思います。
(レモン100gは酸っぱすぎでしょう!)
さすがに干し柿にすると、酸化が進みビタミンCは少なくなりますが、
推奨されているビタミンCの量は1日あたり100mgとされていますので、
柿を1つ食べると、ほぼ1日分のビタミンCが補給できることになります。
ただビタミンCは水に溶ける性質で、多く摂取しても体外に排出され、
体内で作れないと言われていますので、継続して摂ることが必要な栄養素にはなります。
柿の葉にも含まれるビタミンC
また柿の葉にもビタミンCが多く含まれていて、
レモンの約10倍~20倍と言われています。
普通はビタミンCは熱に弱いとされていますが、
柿の葉の場合には、ビタミンCの前段階「プロビタミンC」という形で、
体内でビタミンCに変わるために、熱にも強いと言われていて、
柿の葉のお茶が健康茶として知られています。
ただのちほどご紹介するタンニンが柿の茶葉には多く含まれていて、
タンニンには便を固くする効果があるなどマイナス面も指摘されています。
少し話が逸れましたが、ビタミンCに話を戻すと、
ビタミンCは白血球の働きを強めたり、自らもウイルスに攻撃するなど、
免疫力を高める働きがあると言われています。