節分の恵方巻 恵方の方角の決め方と本来の方角との微妙なズレ

節分には恵方巻を食べる習慣が広がっています。

私は巻き寿司は好きな方で、というよりも、

私はお酢を使った料理が好きなので、酢の物とか大好物です。

だから酢飯も好きで、酢飯でご飯が食べられるぐらいです。

(どんだけご飯食うねん!)

ところで恵方巻を食べる方角は、東北東などと言われますが、

厳密には本来の恵方とは微妙なズレがあり、その点に注目したいと思います。

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節分の恵方巻、恵方の決め方は十干にあり


(出典「photoAC」)

恵方巻と何気なく呼んでいますが、

そもそも恵方の意味とは、何なのでしょう。

恵方というのは、その年の福を司る神様である

歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方向だとされています。

昔は恵方は恵方巻だけでなく、恵方の方角にある神社に初詣に行くなど、

様々な場面で福を呼ぶ方角だと考えられてきたようです。

その歳徳神さまは、いらっしゃる方向が毎年変わるとされています。

ここで少し十干(じっかん)の話をします。

普段、年賀状を書くときに次の年の干支(えと)が描かれることが多いですが、

干支といえば、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、・・・

と続く十二支を、干支だと私も思っていましたが、実はそうではないようです。

十二支は最後に「支」と付いているように、

「干支」の「支(と)」の部分しか表していません。

その前に十干という「干(え)」が付いて、初めて干支と呼べるものになります。

ちょっとややこしいのですが、全て書き出してみると、以下のようになります。

カッコ書きの左が音読みで、右が訓読みになります。

念のために右側に十二支を書いておきます。

十干(じっかん)   十二支

甲(こう:きのえ)  子(ね)
乙(おつ:きのと)  丑(うし)
丙(へい:ひのえ)  寅(とら)
丁(てい:ひのと)  卯(う)
戊(ぼ:つちのえ)  辰(たつ)
己(き:つちのと)  巳(み)
庚(こう:かのえ)  午(うま)
辛(しん:かのと)  未(ひつじ)
壬(じん:みずのえ) 申(さる)
癸(き:みずのと)  酉(とり)
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇戌(いぬ)
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇亥(い)

干支は、この「十干」と「十二支」を組み合わせたものを指すもので、

十干の最初の「甲」と十二支の最初の「子」

の組み合わせから順番に組み合わせて干支が決まっていたようです。

読み方は、「十干」の訓読みと「十二支」の読みを組み合わせて使うことが通常だったようで、

最初の組み合わせとなる「甲子」であれば、「きのえね」と読むことになります。

ちなみに甲子園球場が完成したのが、その甲子(きのえね)の年で

十干十二支の最初の年にあたり、縁起が良いと考えられていたので、甲子園球場と名付けられたそうです。

干支の話は、そろそろ終わりにして恵方の話に戻ることにしましょう。

恵方の方角は、実は干支の話までする必要はなくてですね、

(甲子園球場の話をしたかったので、干支の話まで続けてしまいました♪)

恵方の方角は、十干との関連があり、

また十干は、西暦の下一桁との関連もあります。

その関連は以下のようになるので、恵方は実は4つの方角しかありません。

西暦の
下一桁  十干  恵方

4    甲   東北東やや東
5    乙   西南西やや西
6    丙   南南東やや南
7    丁   北北西やや北
8    戊   南南東やや南
9    己   東北東やや東
0    庚   西南西やや西
1    辛   南南東やや南
2    壬   北北西やや北
3    癸   南南東やや南

また恵方に「東北東やや東」などの記載をしていますが、

その説明は、次の章でさせていただきたいと思います。


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節分の恵方巻、恵方の方角には実は微妙にズレがある?

節分で恵方巻を食べる方向を

西南西や南南東だとよく耳にすることがありますが、

実は恵方の方角は、そういった方角と微妙にズレがあるのです。

というのも、方角の決め方が現代と昔では違っていることがその原因で、

現代では360°の全方位をまず東西南北に4つに分け、

倍、さらに倍とクイズダービーのように分けていき、

全部で16の方角が決められています。

(クイズダービーを知らない若い世代の方はすみません。)

ただ昔の日本では、全部の方角を24に分けていました。

図にすると以下のようになります。↓
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オレンジで目立つようにした方角が、恵方になります。

外側の円は、昔の24区分の方位で、

内側の円は、今の16区分の方位になるので、

「東北東」や「南南東」などの現代の方角は、恵方と微妙にズレることになってしまいます。

厳密な方角を向いて恵方巻を食べたい思う場合には、

360°÷24=15° が昔の方角の一目盛になるので、

図をご覧になるとお分かりになると思いますが、

恵方は東西南北から15°ズレた方角になります。

その方角を向いて恵方巻を食べれば、厳密な方角を向いて恵方巻を食べることができます。

終わりに

ここでは恵方の決め方と方角の微妙なズレをご紹介しました。

現在と昔では方角の表し方が違いますので、どうしてもズレが出てしまいます。

恵方巻を食べる方角について、あまり細かいことまで気にする必要はないようには思いますが、

「東北東やや東」とか言われても・・・

と思っていた方の気持ちはスッキリしていただけたかと思います。

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コメント

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