中秋の名月はいつ?日付が毎年変わる理由 満月との関係と十六夜

秋は気候も涼しく過ごしやすくなり、

また徐々に夜が長くなり、秋の夜長と言われますが、

そんな秋の夜長には、ふと月を見上げる心の余裕は持っておきたいところです。

ここでは秋の名月として、中秋の名月と十六夜(いざよい)についてご紹介します。

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中秋の名月はいつ?日付が毎年変わる理由


(出典「photoAC」)

中秋の名月は、旧暦の8月15日の月のことを指しますが、

2017年の中秋の名月は、10月4日(水)になります。

旧暦(太陰太陽暦)では月の満ち欠けによって暦の月を決めていましたので、

太陽 - 月 - 地球

と一直線に並ぶことを「朔(さく)」と言います。

この朔になる瞬間が含まれる日を、一ヶ月の初日としていましたので、

旧暦では毎月15日あたりには満月になります。

また古い暦では、7~9月を秋としていましたので、

8月15日が秋の中日=「中秋」とされています。

ちなみに旧暦の8月15日が現在の暦で毎年変わるのは、

旧暦では、月の満ち欠けを基準に一ヶ月の日付を決めますが、

月は平均すると、およそ29.5日で地球のまわりを一周しますので、

29.5×12ヶ月=354日となり、

地球が太陽のまわりを一周する365日とは11日ズレが生じます。

また11日×3年=33日となり、およそ1ヶ月のズレとなりますので、

そのズレを解消するために、旧暦では閏(うるう)月があり、

19年に7回、閏月をはさむことで現在の暦とのズレが解消できます。

ですので、中秋の名月である旧暦の8月15日も、

現在の暦ではおよそ11日の前倒しになったり(10日の場合も)、

閏月がある年には、その年の11日分の前倒し-30日分の後ろ倒し

=およそ19日の後ろ倒しになったり(17~18日の場合も)ということを繰り返すことになります。

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中秋の名月と満月の関係と十六夜について

ただ旧暦の15日あたりが満月になることがあっても、必ずしも満月にならないこともあります。

先ほど「朔(さく)」のことをご説明しましたが、

太陽 - 地球 - 月 

と一直線に並ぶことを「望(ぼう)」と言います。

この望になる瞬間が含まれる日が満月の日になりますが、

この満月の日は、旧暦の15日とは1~2日遅れることがあります。

また十六夜(いざよい)という旧暦の16日の月に対する呼び名があり、

これは毎月存在するものになりますが、

旧暦の15日の月(十五夜)よりも遅く出てくるので、

「ためらう」という意味の「いざよう」から名前が付けられていますが、

満月が旧暦の15日より1~2日遅れることがありますので、

十六夜が満月になることもあります。

ちなみに2017年の中秋の名月は、10月4日ですが、

満月は10月6日(金)で、2日遅れることになります。

ただ満月(望)になる時間は、10月6日の午前3時40分。

ですので10月5日の十六夜は、ほとんど満月に近いことにはなりますので、

天気との兼ね合いもありますが、

今年は十六夜に注目してみても良いのかもしれません。

終わりに

ちなみに私は目が悪く乱視も入っていますので、

月を裸眼で見ると10個ぐらいに見えます。

だからといって中秋の名月を10倍楽しめるかと言えばそうでもなく、

どれが本物の月なのかさえ分からないのですが、

そんなことはともかく、

過ごしやすくなる秋には中秋の名月を見上げて、

しばし月を見て楽しんでいただければと思います。

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